映画 『SUPER8/スーパーエイト』

最近見た映画で、印象に強く残ったものを何点か挙げていきたいと思います。
(なお、BDやDVDで鑑賞した映画も含まれます)

最初は、『SUPER8/スーパーエイト』(Super 8)です。

J・J・エイブラムスがスピルバーグに捧げたノスタルジックなSF映画です。

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8㎜フィルム

スーパー8とは、昔懐かしい8㎜フィルムのこと。1979年、このスーパー8を使う機材で映画を自主製作していたオハイオの子供たちが主人公です。

子供たちが映画の撮影中に偶然、宇宙生命体を極秘裏に運搬しているアメリカ空軍の鉄道車両が脱輪・転覆する「事故」に遭遇します。そして、宇宙生命体を巡る秘密や、警察官(保安官補)や飲んだくれのパパ達と子供たちの葛藤する模様が描かれていきます。

中でも強く印象に残るのが、自主映画(劇中劇)のヒロイン役エル・ファニングの演技。エル・ファニングはあのダコダ・ファニングの妹ですが、将来お姉さんに匹敵する天才女優になるのでしょうか。物凄い演技です。

そこぬけもててもてて

映画のエンディングでは、子供たちが完成させたゾンビ映画(劇中劇)が流れます。それを観ながら、ふと「そこぬけもててもてて」を思い出しました。

「そこぬけもててもてて」というのは、私が通っていた中学の学園祭で上映する自主映画を作っていたグループの名前です。

彼らの作る自主映画は、本編もさることながら、エンディングに流れる「関係者の一芸披露」のショットがとても面白いものでした。横断歩道を蛇のように腹ばいになって手を使わずに渡るシーン(早送り)や、プールに隣の建物から飛び込むシーン(危険ですね)など、その一つ一つの記憶が図らずも蘇ってきました。

それは、「そこぬけもててもてて」の映画が8㎜フィルムを使っていたからでしょうか。

観る者を当該映画のストーリーだけでなく、映画というものそれ自体に対する思い入れに回帰させる事に成功している点で、この『SUPER8/スーパーエイト』は『ニュー・シネマ・パラダイス』と同じように、秀作だったなと思います。

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インドネシアの「KPK」について

住友商事インドネシア外国公務員贈賄疑惑事件ですが、インドネシア運輸省のスミノ・エコ・サプトロ局長は、インドネシアの汚職撲滅法2条1項及び3条違反の疑いでKPKによって逮捕されました。

KPKとは、インドネシアの「汚職撲滅委員会」という組織です。
今回は、このKPKについて、簡単に解説したいと思います。KPKの公式サイトはココです。

http://www.kpk.go.id/

KPKは2003年、当時のメガワティ大統領の強い意向で設置されました。インドネシアの汚職に対して国家警察と検察による対応だけでは不十分だということで、大統領直轄の汚職捜査機関として設立されたのです。

その設置の根拠となった法律は、2002年制定の「汚職犯罪撲滅のための組織設置法」(UU RI No. 30/2002 COMMISSION FOR THE ERADICATION OF CRIMINAL ACTS OF CORRUPTION)というものです。

KPKは同法2条で、「汚職撲滅委員会」(the Commission for the Eradication of Corruption)という名称を与えられています。インドネシア語の原語は「Komisi Pemberantasan Korupsi」。それゆえ略称が「KPK」となっている訳です。

さて、汚職に関して新たな組織を設置するとなると、既存の国家警察や検察との権限(管轄)の分配・調整が問題となる訳ですが、同法は、新設するKPKに次のような権限を付与しています。
KPKの基本的な機能は、汚職案件に関する捜査・起訴・訴訟追行の「調整機能」ですが、警察・検察が手掛けている汚職案件を(むりやり)引き継くことができ、また、政府高官や法執行機関の職員(警察官や検察官)が絡んだ汚職案件や、公共の関心事項である汚職案件、あるいは10億ルピー以上の国家損失を招来する汚職案件については、捜査・起訴・訴訟追行権を直接行使できます。

その独立捜査権の為にKPKに認められている武器が、「盗聴」、被疑者の「海外渡航禁止命令」・「停職命令」、「金融機関に対する情報開示請求権と口座凍結命令」や「財産・税務情報の収集権」等です(12条)。

なお、その他、汚職の防止策や監視もKPKの任務とされています。

このように、法律上は強大な権限を認められているKPKですが、実際は、政治的な思惑で力を発揮できていないという評価がもっぱらのようです。

この辺りの事情については、また次の機会に(機会があれば)
お読みいただきまして、ありがとうございました。

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羽田空港の沖合

週末は、船にのって羽田の沖合に行ってきました。

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羽田空港と言えば、4本目の滑走路(D滑走路)が昨年10月に新設されたり、多摩川左岸に「羽田空港船着場」(Haneda Airport Wharf)が11月30日に完成したりと、馴染みのある風景が激変しているスポットです。

この羽田空港船着場、現在はチャーター屋形船が利用することがもっぱらのようですが、いずれ「船で羽田に行って、飛行機に乗る」という利用スタイルが実現することになるかもしれません。

D滑走路の整備について概観するのに一番いい資料は、コレです。
http://www.pa.ktr.mlit.go.jp/haneda/haneda/haneda_saikaku/pr/panf/pdf/no-001a.pdf
船着場については、公式サイトをご覧ください。
http://www.big-wing.co.jp/pier/

京浜運河を下っていくと、すぐ横をモノレールが並走していたり、川沿いの公園でランニングしている人がいたりして、のんびりとした休日の雰囲気が楽しめます。羽田空港の付近では、ぴしゃぴしゃと海面を跳ねる魚が意外と大きいのでびっくりしました。

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こうして、羽田の沖合から東京の都心部を見ると、あたかも東京が「空と海の間の薄い膜」の上にのっている存在に過ぎないかのような錯覚にとらわれます。

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住友商事のプレスリリース

住友商事が昨日、プレスリリースを出しました。
http://www.sumitomocorp.co.jp/news/2011/20111128_100846.html

「昨日及び本日、一部の報道機関で当社のインドネシア向け中古鉄道車両ビジネスに関わる記事が掲載されております。現在、インドネシアにおいて同国運輸省元幹部に対する裁判手続きが続いていることもあり、現時点で当社の立場につき具体的に申し上げることはできません。今後、機会を捉えて、当社として説明を行う所存であります。
これまで当社はコンプライアンス最優先でビジネスに取り組んできており、今後もこの方針で臨んでまいります。」

とのことです。

メディア向け第一弾としては、素早い対応だと思います。

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映画 『チョイス』

続いて、ケビン・コスナー主演の『チョイス!』(SWING VOTE)です。
2008年の映画ですが、日本では残念ながら劇場未公開。DVDが発売されています。

ケビン・コスナー。

この『チョイス』は、アメリカの大統領選挙を描いたコメディ映画です。

ニューメキシコ州の小さな町「テキシコ」に住む父子が主人公で、ケビン・コスナー演ずる父親は鶏卵工場で働く労働者。酒に溺れてだらしない毎日を送っています。小学生の娘モリーは、父親思いの優しい女の子ですが、まるっきり政治に関心のない父親とは違って、政治に対する熱い情熱を持っています。

大統領選挙の投票日。モリーは「絶対に投票に行ってね」と父に念を押して、投票所で待ち合わせすることを約束します。しかし、ケビン・コスナーは酒に酔って寝過ごしてしまいました。モリーは、せっかくの一票をムダにはできないと思い、こっそり父親の名義で投票しようとします。ニューメキシコ州は電子投票制。眠りこけている投票所のスタッフに気付かれないように、モリーはそっと投票用の機械を操作します。しかし、その時、掃除のおばさんがうっかり電源コードに足を引っかけて、機械の電源が落ちてしまいました。ケビン・コスナーの「投票」がどの候補に入るものだったか不明なまま、エラーになってしまったのです。

翌日の開票結果は驚愕するものでした。

なんと現職大統領と対立候補の票数が「同数」。

しかも、両候補者は全米で拮抗しており、ニューメキシコの代議員をどっちが取るかで大統領当選が決まるというのです。

さっそく、州の司法長官がケビン・コスナーの家にやってきて、再投票を依頼します。ケビン・コスナーはまさか自分の娘が投票しようとしていたとは言えず、「いいよ」と応じますが、家から一歩出ようとして腰を抜かします。全米、いや世界中のメディアが家の前に集結していたからです。

こうして、次期アメリカ大統領が誰になるかは、ケビン・コスナー1人の判断に委ねられることになりました。

直接民主政

渦中の人になったケビン・コスナーを、両陣営はあの手この手で籠絡しようとします。接待漬けになるケビン・コスナー。彼の「だめっぷり」演技は、『ポストマン』以来の筋金入りといってもいいほど高度な演技です。

やがて、ケビン・コスナーも次第に「自分の手で大統領を選ぶ」ということの重みをひしひしと感じるようになってきます。直接民主政を採用している国では、理論的に、有権者は誰しも大統領や首相を自分の一票で決めることができます。しかし普通は、数万、数十万票の中の一票だと思うと、なかなかそういった原理的な「価値」を実感することは出来ません。ケビン・コスナーは、「自分の1票が帰趨を決める」状態、つまり直接民主制の極限状態のような状況におののきます。

そして、驚いたことに、耳を傾け始めるのです。

最初は愛する娘の声に。そして、全米から寄せられた人々の声に。

耳を傾けるということが政治である。少なくとも、政治の本質の一端を表している、ということを改めて教えてくれる映画だったと思います。

ありがとう、ケビン・コスナー。

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朝日新聞の続報(住友商事・インドネシア事件)

昨日のスクープ記事に続いて、今朝の朝日新聞朝刊(社会面38ページ)は次のように報じています。
http://www.asahi.com/national/update/1127/TKY201111270335.html

  • インドネシア運輸省は2006年夏頃から、中古鉄道車両の輸入について住友商事と交渉を始めた。
  • 住友商事は60両用意できるとして、1両につき990万円の費用を提示した。
  • インドネシア運輸省の予算は1両475万円だったので、入札を実施する予定だった。
  • しかし、住友商事の現地社員は、商談を打ち切る意向を示して拒んだ。
  • インドネシア運輸省のスミノ・エコ・サプトロ局長は2006年8月10日に日本で住友商事関係者からゴルフ接待を受けた。
  • その約2週間後に、サプトロ局長は住友商事と契約するように指示。2006年11月末に契約が締結された。
  • サプトロ被告の裁判は28日午後、言い渡される。

この朝日新聞の記事によると、ゴルフ接待の直後に、インドネシア運輸省内の反対意見を振り切って、局長が「住友商事でいけ!」と指示したという構図が示唆されています。
九電工事件では、フィリピンの国家警察長官が来日してゴルフ接待を受けた後、一部の反対意見を握りつぶして、九電工の現地子会社と契約を結ぶようにと指示を出したと報じられていました。

今回のケースとは、この点にも類似性が見いだされます。

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住友商事・インドネシア外国公務員贈賄事件の疑惑が浮上(朝日新聞)

今朝の朝日新聞(2011年11月27日)朝刊社会面(39頁)は、「インドネシアから受注した鉄道事業をめぐって、住友商事に外国公務員贈賄罪の疑いがあるとして警視庁が捜査している」と報じています。社会面のトップ記事です。その一部は、ウェブ上でも見ることができます。

朝日新聞の記事によると、

  • 2011年3月に、インドネシア運輸省のスミノ・エコ・サプトロ元鉄道局長(64)が反汚職委員会(KPK)によって逮捕された。
  • 中古の鉄道車両を日本からインドネシアに輸入する際の費用を「水増し」して国庫に損害を与えたというのが、サプトロ元局長の容疑(被疑)事実。
  • サプトロ元局長は、裁判で禁錮5年を求刑されている。
  • 住友商事の現地社員がこのサプトロ元局長が来日した際に、茨城県石岡市でゴルフ接待をしている(2006年8月10日)。
  • 住友商事の現地社員はKPKによって事情聴取されており、住友商事は不正利益1600万円の返還を求められている。
  • 警視庁は、外国公務員への賄賂を禁じた不正競争防止法の疑いもあるとみて、現地当局と連携して捜査している。

とのことです。

この朝日新聞の記事が真実であるとした場合、次のようなことが言えると考えられます。

まず、この事件は、インドネシアの政府高官が「汚職」によってインドネシア国内で逮捕・起訴されたことがきっかけとなっています(この場合の「汚職」とは、収賄(賄賂を受け取ること)に限らず、背任等によって国家に損害を与えた場合も含む、広義の「汚職」だと考えられます)。

その意味では、外国公務員贈賄罪の相手方(フィリピン政府高官)が病気で死亡していた「九電工事件」(2007年)と類似性があります。相手方の外国公務員が「失脚」または「死亡」していることによって、その外国において影響力が削がれていることに加えて、外国政府の積極的な捜査情報提供が想定されるからです。今回は、インドネシア国内の刑事裁判の過程で 「住友商事とインドネシア運輸省幹部との癒着」(朝日新聞)が明らかになったとされています。

次に、「住友商事の現地社員らによって茨木県石岡市で元局長にゴルフ接待が行われた」という事実と「住友商事に外国公務員贈賄罪の疑いがある」という報道の関係性についてですが、これは慎重な読み方が必要です。

これだけを読むと、「そうか、日本国内でインドネシア政府高官をゴルフ接待したことが、外国公務員贈賄罪に問われるのだな」と思いがちですが、必ずしもそうとは言えません。

確かに、外国公務員贈賄罪の贈賄行為が日本国内で行われている場合は、属地主義(刑法1条)の原則に従って、その現地社員がインドネシア国籍であろうと日本国籍であろうと関係なしに、誰であっても贈賄行為の主体になります。

しかし、本件で問題となるのは、ゴルフ接待が「賄賂」と言えるのかという点と、「時効」にかかっていないかという点です。

第一に「賄賂」については、元防衛省事務次官に対するゴルフ接待が「賄賂」と認定された確定裁判例がありますが、尋常ならざる回数のゴルフ接待と、外国人が来日した際の1回ないし数回限りのゴルフ接待を同等に評価することはできません。 九電工事件では、同じようにゴルフ接待が行われましたが、賄賂として認定されたのはゴルフセット(クラブとシューズ)という物品の提供もあったからでした。したがって、今回のインドネシアの元運輸省局長に対する1回ないし数回のゴルフ接待それだけをとらえて、外国公務員贈賄罪における「賄賂」とみなすことは難しいように思えます。

もちろん、不正競争防止法18条の「金銭その他の利益」の解釈上、そのような限界があらかじめ要求されている訳ではないことに注意が必要です。しかし、1日ないし数日限りのゴルフ接待の費用がそれほど高額に及ぶとは考えられず、これだけを切り出して賄賂と見なすにはムリがあるように思えます。この点について朝日新聞は、「元局長へのキックバック」の有無を調べる為にインドネシアKPKが住友商事の現地社員を事情聴取しようとしたとも報じており、日本でのゴルフ接待以外に、キックバックという直接的な利益供与があったのではないかという疑惑についてそれとなく言及しています。つまり、茨城県でのゴルフ接待は証拠の固い、いわば「フラグ」であり、本丸は別にあるという構図が推察されます。

第二に、外国公務員贈賄の時効は5年です。ゴルフ接待が2006年8月10日に行われたのであるならば、この接待に対して外国公務員贈賄罪を適用することは出来ません。今日現在すでに5年が経過しており、公訴時効が成立しているからです(刑訴法250条2項5号)。このことからも、ゴルフ接待が今回の疑惑の核心ではないということが推定されます。

では、核心は何でしょうか。本丸はどこにあるのでしょうか。その全貌は現時点で定かではありませんが、引き続き、事件の進展を注視していきたいと思います。
いずれにしても、今回の住友商事・インドネシア事件は、「外国公務員贈賄罪の疑惑が報道された」という点では、三井物産・中国贈賄事件、三井物産・モンゴルODA事件、ブリヂストン・マリンホース事件、西松建設・バンコク事件、山田洋行事件に次ぐ、6番目のケースということになります。

現在、外国公務員贈賄防止条約の実施状況をチェックするOECDのワーキングチームによる3回目の審査と評価が世界中で行われているところです。我が国では、1回目の審査で「日本は外国公務員贈賄罪をぜんぜん摘発していないじゃないか!」と叱りつけられた直後に「九電工事件」が摘発され、2回目の審査で「まだまだ不十分だ!」と怒られた直後に「PCI事件」が摘発されました。『解説 外国公務員贈賄罪』(中央経済社)では「3回目の審査がなされると、摘発リスクが高まる」と書きました。実際のところ、この年末年始に何らかの動きがあるだろうと予測していました。まさにこのタイミングで、住友商事・インドネシア事件の疑惑が浮上してきた訳です。住友商事としては、外国公務員贈賄罪に特有のリスク対策を取ることが喫緊の課題になったと言えるでしょう。

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都心部を一周

週末は天気が良かったので、都心部をぐるっと船で回ってみました。東京の都心部は、水路で一周できます。

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まず、東京港から墨田川に入ります。

ちょうど同じ日に、湾岸エリア随一の高層マンションであると思われる某マンション最上階のお部屋をお邪魔したので、上空から河川エリアを撮ってみました。今回のルートは、写真左側の航路を抜ける形です。こうして見ると、スカイツリーはずば抜けて高い建物ですね。

次に、神田川に入ります。

秋葉原や御茶ノ水を川面から見上げながら、静かに航行していくルートです。バージ船とすれ違う時は、蛇行で流すくらい、船速を落とさなければなりません。

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写真は、御茶ノ水の「聖橋」の真下から、秋葉原方面を振り返った光景です。

のどかな休日という雰囲気です。

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水道橋で左折して、日本橋川に入ります。日本橋川は、首都高速の橋脚がたくさん立っているので、慎重な運転が必要です。

日本橋川にかかる橋は、重厚な石造りのものが多く見ごたえがあります。

また隅田川に戻って、浜離宮で停泊してランチです。

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上空から東京港を見下ろした写真では、ちょうど右端が浜離宮です。

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その後、お台場でプラプラと浮きながらお茶を飲んで、帰ってきました。

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こうして見ると、東京は「水の都市」なんだなと思います。川面から見上げる風景は、なぜかとっても懐かしい感じがします。

以上です。ご覧いただきまして、ありがとうございました。

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トランスペアレンシー・インターナショナルの「贈賄ランキング2011年版」

こんにちは。今日は、トランスペアレンシー・インターナショナルの「贈賄ランキング」のお話です。

トランスペアレンシー・インターナショナルは、世界の汚職を監視しているNGOですが、このたび2011年版の「贈賄インデックス」(The 2011 bribe payers index)を発表しました。http://bpi.transparency.org/

この「贈賄インデックス」は、主要28か国の企業が国際ビジネスを展開するにあたって「贈賄を行う可能性」(likelihood to bribe)をランク付けしたものです。
調査結果は以下の通りです(1位がもっとも「清潔」、28位がもっとも「腐敗」というイメージです)。

1位 オランダ
2位 スイス
3位 ベルギー
4位 ドイツ
4位 日本
6位 オーストラリア
6位 カナダ
8位 シンガポール
8位 英国
10位 アメリカ
11位 フランス
11位 スペイン
13位 韓国
14位 ブラジル
15位 香港
15位 イタリア
15位 マレーシア
15位 南アフリカ
19位 台湾
19位 インド
19位 トルコ
22位 サウジアラビア
23位 アルゼンチン
23位 アラブ首長国連邦
25位 インドネシア
26位 メキシコ
27位 中国
28位 ロシア

最下位はロシア、2番目が中国という結果になっています。日本は4位ということです。
調査方法は、世界の主要30か国のビジネスマン3,016人に対象に、各自がビジネスで関わっている外国の企業が贈賄に手を染める可能性(likelihood)がどれくらいあるかという見通し・認識(perceptions)を質問するというものです。
したがって、公訴件数や何らかの立件数といった客観的な数値を根拠にしている訳ではありません。

しかし、このランキングが国際ビジネスの現場でのイメージを忠実に反映しているとするならば、それはそれで意味のある指標になっていると言えるでしょう。外国公務員贈賄罪に関心のある方は、必読です。

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ミスト

週末の某港です。曇り空の下、静謐な雰囲気の海でした。霧がかかっていた訳ではありませんが(霧だと航海できません)、静かな海の上でなんとなく『ミスト』という映画を思い出していました。

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『ミスト』(The Mist)は、スティーヴン・キングの小説をフランク・ダラボンが2007年に映画化した、SF映画です。

舞台はある湖畔の街。その街が突如、深い霧に包まれ、得体のしれない怪物が霧の中から現れます。どうやら軍の特殊実験が失敗し、「異次元の世界」とこの世がつながってしまったため、異界の怪物が侵入してきたらしいことが分かります。

ショッピングセンターに立てこもる人々ですが、怪物は容赦なく攻撃してきます。想像を絶する異形の怪物に対して防戦するうちに、狂気に取りつかれた人々が、理性を保っている他の人々と対立します。そして、人間同士で殺しあうようになります。

主人公の画家は、息子を守るために、少人数の同志とともに車でショッピングセンターを脱出します。

しかし、街は変わり果てていました。

主人公の妻を含めて、生存者ゼロ。ガソリンが尽きたところで立ち往生した主人公は、遥か高く見上げるような巨大怪物がのし歩いているところを目撃します。

「これはお手上げだ」

絶望した主人公は、怪物の餌食になるくらいならと、息子らを次々と拳銃で撃ち抜いて命を絶ちます。 最後に自分も、と思いきや、まさかの弾切れ。自分の分の弾はありませんでした。

茫然とする主人公の前に、霧の中から何かが現れました。いよいよ最後かと思いきや、それは、救援に駆け付けた軍の特殊部隊でした。

こういうお話です。

同じフランク・ダラボンの『ショーシャンクの空に』(The Shawshank Redemption)が爽快なハッピーエンドで終わるのに対して、この『ミスト』のラストは絶望的です。

絶望のあまり、息子らの命を絶ってしまった主人公。着手があと少し遅かったら、軍の救援部隊に助けられていたでしょう。客観的には、主人公の絶望は虚妄と言うほかありません。

しかし、主人公の立場に身を置いて見れば、そのような見通しが一切ない状況で「最後の選択肢として集団自殺を選ぶ」という父親の判断がどれほどの虚妄と言えるでしょうか。「ボクを怪物の餌食にしないでね」という息子の切なる最後の願いを聞き入れた、父親としてのリアリティがあると言えなくはありません。

「絶望と虚妄」と言えば、魯迅の「絶望の虚妄なるは、希望の虚妄なるに等しい」という言葉が有名です。この言葉、東大社会科学研究所の佐藤由紀氏によれば、ハンガリーの詩人ペテーフィ(Sándor Petőfi)の「希望とはなに?娼婦さ。だれをも魅惑し、すべてを捧げさせ、おまえが多くの宝物-おまえの青春-を失ったとき、おまえを棄てるのだ」という詩を受けたものだそうです。http://project.iss.u-tokyo.ac.jp/hope/meigen/meigen_1.html

絶望が虚妄であることは、希望が虚妄であることと同じである。

希望という名の娼婦(又は男娼)に現(うつつ)を抜かしていてはいけない。

それと同様に、絶望を嘯(うそぶ)いていても仕方がない。

このような意味に解するならば、この言葉は、リアリズムに徹する視点から発せられたものとも言えます。

そうしたリアリズムの観点からこそ、絶望的に見える行動が取られる場合がある。このことを『ミスト』は示唆しているように思えます。

絶望的に見える行動が取られる場合、それが虚妄としての絶望から発せられる行為なのか、それともリアリティに依拠した行為であるのか。その峻別は難しいものでしょう。

『ミスト』では、ショッピングセンターに立てこもる大多数の人々にあらがって、たった一人で子供を探しに行った母親がいました。「自殺行為だ。止めろ」と多数は非難しました。母親としてのリアリティを理解した者は少数派だったのです。しかし、この母親は結局、親子ともども軍に救出されました。

それはたまたまでしょうか。それとも、希望を捨てなかったからでしょうか。

立ち尽くす主人公の眼を、その母親がじっと見ながら通り過ぎ、軍の救出部隊が秩序を回復していくシーンで、『ミスト』は終わります。

 

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Amazon書籍ベストセラーランキング「法律」部門で1位獲得

『解説 外国公務員贈賄罪』(中央経済社)が昨日、amazon書籍ベストセラーランキングの「法律」部門で1位を獲得しました。刑法・訴訟法部門や司法・裁判部門といった下位部門では今月の頭に1位を取っていましたが、法律書全体の中での1位は初めてです。
産經新聞の書評で取り上げて頂いたのがこの前の日曜日。その後、Web版にも掲載されたり、書店の書評コーナーで紹介されたりして、多くの方の目に触れているのかなとは思っていましたが、これほどとは。新聞の影響力の凄まじさを改めて感じました。

そういえば産經新聞はiPhoneやiPad等で閲覧できるアプリも出ているので、ネットで書評をお読みになった方がそのままアマゾンで注文するというケースもあったのではないかと推察します。

多くの方に関心を持って頂きまして感謝・感激です。皆様、ありがとうございました。

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MSN産経ニュースの書評

『解説 外国公務員贈賄罪』(中央経済社)の書評ですが、ウェブの「MSN産経ニュース」にも掲載されていました。

ありがとうございました。

【書評】『解説 外国公務員贈賄罪 立法の経緯から実務対応まで』北島純著
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110918/bks11091807360003-n1.htm

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