映画 『SUPER8/スーパーエイト』

最近見た映画で、印象に強く残ったものを何点か挙げていきたいと思います。
(なお、BDやDVDで鑑賞した映画も含まれます)

最初は、『SUPER8/スーパーエイト』(Super 8)です。

J・J・エイブラムスがスピルバーグに捧げたノスタルジックなSF映画です。

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8㎜フィルム

スーパー8とは、昔懐かしい8㎜フィルムのこと。1979年、このスーパー8を使う機材で映画を自主製作していたオハイオの子供たちが主人公です。

子供たちが映画の撮影中に偶然、宇宙生命体を極秘裏に運搬しているアメリカ空軍の鉄道車両が脱輪・転覆する「事故」に遭遇します。そして、宇宙生命体を巡る秘密や、警察官(保安官補)や飲んだくれのパパ達と子供たちの葛藤する模様が描かれていきます。

中でも強く印象に残るのが、自主映画(劇中劇)のヒロイン役エル・ファニングの演技。エル・ファニングはあのダコダ・ファニングの妹ですが、将来お姉さんに匹敵する天才女優になるのでしょうか。物凄い演技です。

そこぬけもててもてて

映画のエンディングでは、子供たちが完成させたゾンビ映画(劇中劇)が流れます。それを観ながら、ふと「そこぬけもててもてて」を思い出しました。

「そこぬけもててもてて」というのは、私が通っていた中学の学園祭で上映する自主映画を作っていたグループの名前です。

彼らの作る自主映画は、本編もさることながら、エンディングに流れる「関係者の一芸披露」のショットがとても面白いものでした。横断歩道を蛇のように腹ばいになって手を使わずに渡るシーン(早送り)や、プールに隣の建物から飛び込むシーン(危険ですね)など、その一つ一つの記憶が図らずも蘇ってきました。

それは、「そこぬけもててもてて」の映画が8㎜フィルムを使っていたからでしょうか。

観る者を当該映画のストーリーだけでなく、映画というものそれ自体に対する思い入れに回帰させる事に成功している点で、この『SUPER8/スーパーエイト』は『ニュー・シネマ・パラダイス』と同じように、秀作だったなと思います。

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