カジノ先駆者の岡田元UE社会長が香港で逮捕

2018/7/20、カジノ実施法(IR整備法:特定複合観光施設区域整備法)が参議院本会議で自民・公明・日本維新の会の賛成多数によって可決、成立しました。入場料6000円、入場制限28日間で10回といったギャンブル依存症対策も講じられた上で、いよいよ国内で最大3箇所となるカジノ(IR)開業に向けた準備が本格化しようとした矢先に、驚きのニュースが伝わってきました。

日本のカジノ業界の先駆者である、ユニバーサル・エンターテインメント(UE)社創業者で元会長の岡田和生氏が、香港で逮捕されていたとのことです。

香港のタブロイド紙「頭條日報」2018/8/1(電子版)によると、岡田元会長は2018/7/30(月)、香港の廉政公署(汚職対策独立委員会:ICAC, Independent Commission Against Corruption)に出頭し、Okada Holdingsの1.35億元の財産「詐取」の共謀へ関与した疑いで逮捕されたとのことです。

 

http://hd.stheadline.com/news/daily/hk/689260/

UE社は本日(2018/8/6)付でさっそく次のようなプレスリリースを発表しています。

平成 30 年 8 月 6 日
会 社 名 株式会社ユニバーサルエンターテインメント
代表者名 代表取締役社長 富士本 淳
(JASDAQ・コード 6425) 問合せ先 経営企画室 広報・IR 課
電話番号 03-5530-3055(代表)
当社元取締役会長岡田和生氏の逮捕について

当社は、本日下記の情報を入手いたしましたのでお知らせいたします。

香港 ICAC(※)に問い合わせたところ、以下の事が分かりました。

(1)当社の元取締役会長岡田和生氏(以下、「岡田氏」という。)は、複数の賄賂に関する容疑・罪状で ICAC に逮捕されました。

(2)岡田氏は、現在、ICAC の管理の下に保釈中です。
なお、岡田氏は 2017 年 6 月 29 日付けで当社取締役を退任済みであり、当社とは一切関係はございませんが、当社といたしましては、ICAC ならびに他の捜査当局から協力要請等があれば全面的に協力する所存です。

また、当社事業への影響(カジノ関連事業のライセンスの取得・維持にあたっては、経営者及び株主 が規制当局であるゲーミング委員会による厳格な適格性審査を受ける必要があり、経営者又は株主に不 適格者が存在する場合には、ライセンスの取得が認められないか、又は事後に保有するライセンスが失 効するおそれがあります。)も含めて、開示が必要な事項が発生した場合には、速やかにお知らせいたし ます。

以上

※香港 ICAC とは、Hong Kong Independent Commission Against Corruption の頭文字を取った略称 であり、香港の警察組織とは独立した捜査機関です。

 

http://www.universal-777.com/corporate/news/pdf/2018/IR_20180806.pdf

ちなみに香港のICACは、腐敗していた警察組織等の公務員汚職を取り締まるために1974年に設立された汚職取締機関で、多くのOB/OGが不正検査やコンプライアンスの分野で活躍しています。

今回の岡田元会長逮捕の詳細はまだ不明です。公務員への賄賂に関係しているのでしょうか、それとも会社財産に関する「背任」に相当する嫌疑を追求されているのでしょうか。

岡田氏が待ち望んだであろう日本でのカジノ解禁前夜、突然の逮捕です。UE(旧アルゼ)社の先駆的なラスベガス進出、スティーブ・ウィン氏との邂逅とマカオでの成功、マニラ進出とウィン氏との衝突、会社からの追放劇と家族間の人間模様。いま岡田氏は何を考えているのでしょうか。

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