LOSTの喪失感

「ロスト」(LOST)を遂に見終わりました。LOSTは、2004年9月から2010年5月までアメリカABCで放映されていた連続TVドラマで、シーズン1から6まで全部で121話もある長大なお話です(日本ではCSチャンネルAXNで2010年夏まで放送されていました)。

話の大筋は、太平洋の無人島に墜落した飛行機「オーシャニック815便」の生存者たちが生き残ろうと頑張っていると、実は島は「無人島」ではなく・・・といったものです。摩訶不思議な現象が相次ぐストーリー展開と多彩な登場人物の来歴フラッシュバックの織り込みが、とても面白いドラマでした。

(以下、ネタばれ)

最終話のラスト10秒で、墜落事故の犠牲者のスニーカーが樹にひっかかっているシーンと飛行機が墜落した浜辺のシーンが出てきます。
このラストシーンの受け止め方、「えっ、この話は全部、死後の世界の話だったのか」というものと、「いやいや、墜落当初は生きていたが、途中の事故(水爆の爆発など)で登場人物は死んだんだ」というものに分かれているようですが、私は前者でした。

死後の世界と言えば、煉獄(れんごく)です。
煉獄とは、ダンテ『神曲』の煉獄篇が有名ですが、天国に導かれる前に魂が浄化される世界のこと。カソリックの考え方ですが、日本ではなかなか馴染みがない概念ですね(ちょうど「悟性」という概念も同じように日本では一般化しないのと同じでしょうか)。このLOSTが煉獄を描いていたとすれば、現世とあの世の中間領域を描いた作品として一級品であると言えると思います。思わず愕然となるラストでした。

LOSTの登場人物は魅力的な人物揃いでしたが、なかでもソーヤ(ジョシュ・ホロウェイ)という元詐欺師が随所で繰り出す発言(時には「蠅の王」に言及も)がこのドラマの魅力を倍増させていたように思います。

長期間に渡るLOSTの視聴が終わり、一種の喪失感に包まれる秋でした。

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