外国公務員贈賄罪で日本企業元役員が逮捕

共同通信・朝日新聞(夕刊)・産経ニュース等によると、本日(2013/09/11)自動車マフラー最大手「フタバ産業」の元専務が愛知県警に外国公務員贈賄罪の疑いで逮捕されたとのことです。
http://www.asahi.com/national/update/0911/NGY201309110007.html?ref=com_top6_2nd
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130911/crm13091117000014-n1.htm

産経ニュースによると、

  • 中国での事業をめぐり同国広東省にある自治体幹部に現金を渡したとして、愛知県警捜査2課が不正競争防止法違反(外国公務員への贈賄)の疑いで、フタバ産業(愛知県岡崎市)の元専務T氏を逮捕した。
  • 元専務T氏は2003年6月から2009年5月まで中国における事務機器事業を担当する取締役だった。
  • 逮捕容疑は2007年(平成19年)12月中旬頃に中国広東省の自治体幹部に数万香港ドル等を渡したというもの。
  • 金銭等の授受は、中国税関当局の検査で同社工場の違法操業が発覚した際に、黙認・もみ消しを求めるためだった。

    とのことです。
    朝日新聞によると、元専務は不正融資の会計処理をめぐって文書偽造で愛知県警に逮捕されていたとのことです。

外国公務員贈賄罪(不正競争防止法18条1項)の時効は5年。しかし、海外にいる間、時効の進行は停止するのが盲点です。
中国ではこのところ外資系製薬企業に対する中国刑法上の贈収賄事件が相次いで摘発されていますが、同じ中国ビジネスにからんで日本企業が日本の警察によって摘発されるという事態に衝撃を受けた方が多いと思います。

引き続き事件の推移を注視して参りたいと思います。

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