トランスペアレンシー・インターナショナルの「贈賄ランキング2011年版」

こんにちは。今日は、トランスペアレンシー・インターナショナルの「贈賄ランキング」のお話です。

トランスペアレンシー・インターナショナルは、世界の汚職を監視しているNGOですが、このたび2011年版の「贈賄インデックス」(The 2011 bribe payers index)を発表しました。http://bpi.transparency.org/

この「贈賄インデックス」は、主要28か国の企業が国際ビジネスを展開するにあたって「贈賄を行う可能性」(likelihood to bribe)をランク付けしたものです。
調査結果は以下の通りです(1位がもっとも「清潔」、28位がもっとも「腐敗」というイメージです)。

1位 オランダ
2位 スイス
3位 ベルギー
4位 ドイツ
4位 日本
6位 オーストラリア
6位 カナダ
8位 シンガポール
8位 英国
10位 アメリカ
11位 フランス
11位 スペイン
13位 韓国
14位 ブラジル
15位 香港
15位 イタリア
15位 マレーシア
15位 南アフリカ
19位 台湾
19位 インド
19位 トルコ
22位 サウジアラビア
23位 アルゼンチン
23位 アラブ首長国連邦
25位 インドネシア
26位 メキシコ
27位 中国
28位 ロシア

最下位はロシア、2番目が中国という結果になっています。日本は4位ということです。
調査方法は、世界の主要30か国のビジネスマン3,016人に対象に、各自がビジネスで関わっている外国の企業が贈賄に手を染める可能性(likelihood)がどれくらいあるかという見通し・認識(perceptions)を質問するというものです。
したがって、公訴件数や何らかの立件数といった客観的な数値を根拠にしている訳ではありません。

しかし、このランキングが国際ビジネスの現場でのイメージを忠実に反映しているとするならば、それはそれで意味のある指標になっていると言えるでしょう。外国公務員贈賄罪に関心のある方は、必読です。

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