昨日のスクープ記事に続いて、今朝の朝日新聞朝刊(社会面38ページ)は次のように報じています。
http://www.asahi.com/national/update/1127/TKY201111270335.html
- インドネシア運輸省は2006年夏頃から、中古鉄道車両の輸入について住友商事と交渉を始めた。
- 住友商事は60両用意できるとして、1両につき990万円の費用を提示した。
- インドネシア運輸省の予算は1両475万円だったので、入札を実施する予定だった。
- しかし、住友商事の現地社員は、商談を打ち切る意向を示して拒んだ。
- インドネシア運輸省のスミノ・エコ・サプトロ局長は2006年8月10日に日本で住友商事関係者からゴルフ接待を受けた。
- その約2週間後に、サプトロ局長は住友商事と契約するように指示。2006年11月末に契約が締結された。
- サプトロ被告の裁判は28日午後、言い渡される。
この朝日新聞の記事によると、ゴルフ接待の直後に、インドネシア運輸省内の反対意見を振り切って、局長が「住友商事でいけ!」と指示したという構図が示唆されています。
九電工事件では、フィリピンの国家警察長官が来日してゴルフ接待を受けた後、一部の反対意見を握りつぶして、九電工の現地子会社と契約を結ぶようにと指示を出したと報じられていました。
今回のケースとは、この点にも類似性が見いだされます。